1 発端
俺はある応接室で担当者を待っていた。
この話は一件の携帯の電話で始まる。
「あの〜先生覚えておられるでしょうか」
「2年前、会議所の窓口相談で先生にお会いした船村ですが・・・」
俺はすぐには思い出さなかった。
窓口相談、スポットだけで年100人は会う。
しかし、かすかな、記憶がよみがえってきた。
「ああ!元気にしておられましたか・・・」
たしか、なんかのサービス・・・
「実は、困っておりまして・・・あれから職場定着支援助成金申請書を自社でやって見たのですが」
おお、きたきた仕事や、この仕事1.5年に1回は来る。
社長と急遽会う時間を決めて携帯を切った。
京都府伏見区醍醐、ううむ、中小企業の多い町やなあ〜
と思いながら軽自動車を転がす。
会社名は「船村印刷サービス」
従業員は5人
こういう会社は、急出勤やローテーションなど労務で問題が発生しやすい。
しかし、この不景気な時代、案外と過去の蓄積や安定収入があるのだ。
問題は今後の従業員定着と能力アップが重要という社長の判断は正しいだろう。
一通りの現状を聞いた後、社長が「この件は私は忙しいので、総務担当者とやりとりしてもらうことになります」
しかも、中小企業、人事課も総務もない、しかも5人と言えば業務的なことまでしているのだろう・・・
中小企業の社長も忙しいので仕方ないか。
俺は待った。長いなあ〜またせるやないか!芝居のアンコールか?
そして担当の女性が失礼しますと入ってきた。
その瞬間、ふわりとやわらかい空気が流れたような気がした。
担当者は長身の女性だった。
スレンダーな彼女は「よろしくお願いします」と名刺を出した。
「船村印刷サービス 総務部 水森礼子」
名刺の名前の上にM.Rとあった。
(俺がノートに書いた水森礼子の漫画)
(これは決算であり、労働者名簿は次回に掲載する)
解説)こういう会社は要注意です。最初から担当者任せの会社
限定 30部
定価 2,000円
内容 PDFフアイル100ページ
***話に出てくる職場定着助成金だけでいい人はこちら
限定100部
以下は助成金総合ブックの解説