要約動画です。
亡くなった偉大なる作家、西村京太郎氏は「人生は愛と友情と、そして裏切りとでできている 」と名文句を残しています。
企業ミッションは、性善説でも良いが周りは悪意に満ちていると思いながら企業活動(広報活動)を進めていくべきです。 では、どんでもない悪意に見舞われた話をどうぞ!
CAST 会計検査院 監査主任 高村 栄一
霧島工業(株 社長 霧島 五郎
霧島工業(株 社員 北条 夢
・・・何の連絡もなく欠席されているそうではありませんか?
出られませんわなあ〜同窓会には・・・
手が込んでいる犯罪だ、事故に見せかけて手の指紋を消すところまでやるとは!顔も似せるのに整形していますね、この事業所が稚内のそのまたはての事業所位置に目をつけたのでしょう?
また、家でも独り暮らしであることも知っていた。この会社の資金を抜いてから姿を消すつもりだったんだろう!
人物想定はついている。黒岩郁夫!霧島五郎さんと従業員2名を殺害したのだろう!」
「いや、わ、私は・・・」
ここで、高村は声のトーンを落として
「ところで、黒岩郁夫さん、最近頻繁に電話をかけているこの0ーー5ーー29というナンバーは誰ですか?と」ポケットから出したコーヒー敷きを裏返した。
「何???」
「これは広域暴力団、丸山組のフロント企業、ST企画の代表 鹿島賢治に連絡を取っていた。さっきの今期発生の長期貸付金900万の流れた先もそこだ!」
「盗聴機をしかけたのか?それともNTTに手を回したのか?卑怯だぞ!」
「盗聴機をしかけてはいないし、NTTにも手を回してはいない!我々には様々な情報ルートがあるんです、よく、おのれの行動をどこで見られているか思い出してください」
その言葉に、俯いて考え込んでしまった黒岩だが、はっとあることに思い至り、横の丸椅子に座っている北条夢を見た!
そして「ま、ままさか?」
北条夢は窓越しに1本の白樺の木を見ていた。
「我々は補助金申請書の経費支出明細とその消化状況を見た。
まだ、直接人件費だけが消化されていなかった。
人手は足りていない。補助金消化も出来ていないということで、あなたがハローワークに求人を出すのではという予測に至った。そこで北海道理科大学出身の変わり種の彼女をハローワークに登録しておいた。全く気付かなかったあなたは実際にはかなりボロを出している。あんた・・・うまいことを考えたもんだ。それは認めます。
補助金を得たなら設備に意識が行きがちなところをそれには、手を触れず、運転資金の方を奪いにかかった。
この補助金のために逆に中間の運転資金を用意してあるはずだし、最悪でも補助金が事業完了後に入ってくる。
縦割り行政の隙間をうまくついている。しかし、一点あなたは勘違いしている。確かに日本は縦割り行政だ。しかし、実は警察機構は情報を貰うのに他省庁とうまく連携しているのですよ。
他省庁の方々も我が国の治安があってこその縦割り行政だということは理解されています。
円滑に情報交換しているということはあえて国民に言っていません。言う必要がないし、錯覚して貰った方が犯行を未然に防げる。
いや、そこまでは出来ていないことは認めます。早く犯人を捉まえられると申し上げましょうか?
何か言うことはありますか?黒岩郁夫さん・・・」
「全て状況証拠だ。刑事さん逮捕状は持っているのですか・・・」
「残念ですが持っておりません。しかし、もうすぐ、複数の屈強な刑事が、逮捕状を持ってやってきます。
黒岩賢治も同時刻に振り込み詐欺容疑で逮捕されています。逮捕されるまでに逃亡する気でしたね。無理ですよ。黒岩郁夫さん、これだけ証拠があって逃げ切るのは、ええ〜分かっています。本当の霧島五郎さんと従業員2名の遺体でしょ、埋めた場所は粗方察しはついていますよ」と言い、北条と同じく視線を1本の白樺の木に向けた。
〜新ものづくり補助金殺人事件 Fin〜
この物語はたまたま、稚内を舞台としておりますが、実在の会社とは一切関係がありません。
新ものづくり補助金・事務局を団体中央会としたのは、初校時(2014年)の事情そのままです。
直近巻***
「士業事務所経営 1億円へのエチュード(練習)」
〜スケールの全軌跡〜
西河 豊 著 株式会社西河マネジメントセンター 監修
1,980円(税込み)三恵社 申し込みはここ